Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

西国三十三所の一部とその周辺を巡る旅 ③ 安寿姫塚、松尾寺、金剛院など

11月16日(火)

 

6時ころ起きて、大浴場へ。温泉はこれが楽しみ。

さっぱりして、朝食会場へ。バイキング方式。まあ、普通の温泉ホテルの朝食だった。

8時半すぎにチェックアウト。今日もそこそこ良い天気だ。

まずは安寿姫塚を目指す。国道をはずれ、細い道を5分ほど走ると、駐車場に到着。駐車している車は一台もなし。

静かな林道を歩いてゆくと、小さなため池があり、私たちの気配を察したのか、静寂を切り裂くように、鴨の大群がいっせいに飛びたった。

数分歩くと、目的の安寿姫塚に到着。

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地方には、悲しい話が多い。鴎外の「山椒大夫」を読まなければ。

ため池の横には、ちいさな休憩所があり、錦絵が数点、飾ってあった。

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国道に戻り、舞鶴を目指す。

走っていると、左手の港に軍艦らしきものが見え、軍艦好きの妻がぜひ見ていきたいということで、港方向に向かう。ただ、調査不足のため、どこがビューポイントかわからず、車を公共機関の駐車場に停めて、近くの岸壁まで歩き、停泊中の一艘を遠くに眺めて、お茶をにごす。

続いて、次の目的地、第29番札所松尾寺に向かう。

国道を離れ、山道を登っていくと、駐車場に到着。

あとは写真で。

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山門は改修中。

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松尾寺の本堂。馬頭観音秘仏です。そのかわり、外に馬の像が。

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お腹に五芒星が刻印されている。なにかご利益がないかと、すこし触らせてもらいました。

松尾寺を後にして、少し早い昼食をとるために松尾寺駅に車を停めさせてもらい、途中のコンビニで買ってきたおにぎりをほおばる。これが松尾寺駅

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12時過ぎに、少し早いけれど(宝物館を1時に予約しているため)、金剛院へ向かう。

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本堂への急な階段。御本尊の波切不動尊秘仏のため、見ることができない。

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階段の下には、高岳親王由来の三重塔が見える。

境内を散策して、1時近くに宝物館へ。ここには快慶作の仏像が2体あり、お坊さんが細かく説明してくれた。快慶好きの妻にとっては、ここが今回の旅の一番の目的だ。

近くで見る快慶の仏像はやはりすばらしい。しかし、田舎にも本当にすごいものがあるね。

京都へ帰るには、まだ早いので、天橋立方面に戻り、穴観音大菩薩に向かう。途中で雨が降り出し、いやな予感。

30分ほど走り、穴観音大菩薩に到着。

本当に穴の中にいるらしく、また、この穴が小さく、大人が通るのは不可能のため、結局、お参りすることはできなかった。残念。

ちょうど良い時間になったので、京都縦貫道に向かい、京都に戻ることにした。

4時半ころにレンタカーを返却。また、サクラテラスにチェックイン。

とりあえず、休憩をとる。

5時半ころ、夕食のため、外出。1日目に目星をつけていた居酒屋「京 あかり」へ。

串揚げがメインの店。そのほかに妻は焼き鳥、私はしめ鯖などを頼む。ついでにビールと燗酒2本。ちょっと飲みすぎたか。

店員は韓国人か中国人のアルバイトがいて、コロナ禍の今でもまだいるんだと、ちょっと驚いた。味は安いわりにおいしかった。

ホテルに帰り、大浴場でリラックス。

12時前に爆睡。

 

 

西国三十三所の一部とその周辺を巡る旅 ② 天橋立、成相寺、眞名井神社、元伊勢籠神社、智恩寺

11月15日(月)

 

朝、6時前に起きて、妻は大浴場へ。私は部屋の浴室でシャワーを浴び、今日の予定に備える。

7時にレストランで朝食。ここのビュッフェスタイルの朝食はいつもおいしい。コロナ禍でも、あまり変化はないようだ。

8時半にチェックアウト。スーツケースをガラガラと引きながら、駅前のオリックスレンタカーへ向かう。今日から2日間は、車の旅だ。

9時に京都縦貫自動車道を経由して、天橋立に向かう。2時間弱のドライブだ。

途中で、霧が出てきたが、目的地に近づくころには晴れ間がみえてきた。

11時前には高速を降り、今日の目的地、第28番札所成相寺へ。

11時過ぎに成相寺到着。境内に向かう。

最初に天橋立が望める弁天山展望台へ。

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天橋立がきれいに見える。

ここでは、かわらけ投げができる。

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私も健康祈願など、普通の願い事を書いて試してみたが、風が弱いせいか、なかなか遠くまで飛んでくれない。まあ、私に関してはこんなものでしょうがないか。

あとは写真で。

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復元された五重塔

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山門には、龍などの装飾がたくさんあり、見るだけで楽しい。

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こわいいわれのあるつかずの鐘。

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ひとつだけ願いをかなえてくれる一願一言地蔵。

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本堂の御本尊は聖観世音菩薩(秘仏)。寺の由来は「願うこと成り合う寺」ということらしい。はたして、私にご利益はあるのか。といっても、今はそれほど強い望みはないのだが。

成相寺を後にして、近くの眞名井神社へ向かう。

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小さな神社だが、けっこうなまなましい由来がある。

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これって、太陽と月の結合は、BABYMETALの世界を思いおこさせるよね。もろ、神話だし。ちょっと、自分の趣味に引き寄せすぎかなあ。

ということで、おなかがすいてきたので、昼食休憩。なんとなく雰囲気の良い道路沿いの「すえひろ」という店へ。

妻は寿司の定食。私はてんぷら定食。

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これが大当たり。大将もいい感じだし、夜に来てもおそらく大丈夫な店だと思う。来れないのが残念。

大将の好意で、車を店の前に置いて行っていいというので、すぐ近くの元伊勢籠神社へ。

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岩見重太郎はこのあたりで、大活躍だったらしく、天橋立の中にも、試し切りをした石碑が残っている。狛犬の切られた跡が痛々しい。

2時すぎになったので、今日の宿の天橋立ホテルに向かう。

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チェックインし、とりあえず部屋に荷物を置き、天橋立を散策することに。

まず、日本三文殊をまつる智恩寺へ。そのあとで、近くの店で智恵の餅を購入。

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甘さがひかえめでおいしい。これで、弱体化している智恵が戻ってくればいいのだが。

小一時間、天橋立を散策して、ホテルへ戻る。

大浴場でのんびり過ごし、6時からお食事処で夕食。

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献立表はこちら。

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料理はとても満足。調子に乗って、私は地酒三種を注文。

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酒呑童子、ようきなった、など、こちらもとてもおいしい。

しばらくぶりで、温泉料理を満喫した。

部屋に戻り、再度、大浴場でのんびり過ごし、今日も12時前に就寝した。

西国三十三所の一部とその周辺を巡る旅 ① 善峯寺

11月14日(日)

 

ようやく新型コロナも下火になってきたので、久しぶりに旅に出ることにした。

今回は、妻が挑んでいる西国三十三所巡りのお供である。

新千歳発8時25分のANA便で、伊丹空港へ向かう。同じようなことを考えている人が多いらしく、機内は満席。みんな遊びに飢えているんだね。

10時半ころ伊丹着。リムジンバスで京都へ向かう。

12時前に京都駅に到着。今日、宿泊予定のサクラテラスに荷物を預ける。近頃、京都に来るときはだいたいこのホテルだ。子供や団体客がいないので、とても過ごしやすいのだ。

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12時すぎに駅に戻り、JRで向日(むこう)町駅へ。12時16分到着。善峯寺周辺では食事がとれそうもないので、おおいそぎでサンドイッチをほおばる。

12時35分発の阪急バスに乗車。けっこうな混みよう。ちょうど紅葉狩りの時期らしい。しかし、新型コロナはどうなったのか。みなさん、マスクはつけているけどね。

30分ほどで、終点の善峯寺バス停に到着。いよいよ第20番札所善峯寺へ。

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橋を渡り、山門をめざす。けっこうな山道で息が切れる。10分ほど登って山門へ。

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以下は写真で。

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御本尊は千手観音。第2日曜日だけ開帳される。今日はその第2日曜。さすがに三十三所を制覇しようとしている妻は抜かりがない。ここで、妻は持ってきた般若心経を奉納しました。

しかし、将軍綱吉を産んだ桂昌院ゆかりの寺らしく、敷地も広大でお堂もたくさんある。たいしたものだ。

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長さ37mの遊龍の松。

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キュートなおいなり様。キツネつながりで、現在、休眠中のBABYMETALの早期の活動再開をお願いしておきました。

その他、薬師堂やつりがね堂などを見て、3時前にバス停へ。3時24分の最終バスに乗る予定だったが、客が多いので、臨時便が出るとのこと。座れてラッキー。

向日町駅を経由して、京都駅へ。とりあえず、ホテルにチェックイン。

朝5時起きだったので、すこし疲れを感じる。

小一時間休憩して、夕食のため外出。

京都駅CUBE11階「ことこと」へ。しかし、駅周辺は普段と変わらないくらいの混みようだ。みんなうっぷんがたまっていたんだね。

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すき焼き定食に揚げ出し豆腐など、単品を3品。私は生ビール2杯と燗酒を1本。満足しました。

ホテルへ帰って、明日の用意をして、大浴場へ。

すっきりして、12時前に就寝。

今日はなかなか忙しい一日でした。

 

 

 

菜園だより'21 ⑯ 終章。とうがらしの収穫

もうすぐ、雪の季節になりそうなので、最後に残っていたとうがらしを収穫することにした。

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葉もだいぶ枯れはじめて、いい感じ。ただ、まだ緑がかった実も多数あり、量は期待できないなあ。一年を通して、実のなるものに関しては、出来不出来のはげしい年だった。

引き抜いたものがこちら。

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やはり一年分もないかもしれない。残念。

これから室内につるして、乾燥させる予定。青い実はとうがらし味噌にでもするかなあ。ここからあとは妻に任せます。

庭を見渡すと、ドウダンツツジが紅葉している。今年は夏が暑く、その後、寒波が来たので、山ほどじゃないけど、いい具合に色づいている。

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他の庭木も晩秋のたたずまいだ。

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今年も一年、楽しませてもらいました。

例年はもう冬囲いを終えている時期なんだけれど、今年はいろいろあって、まだ手づかずのまま。12月になるまでには、あたたかい日を探して、終わらせるつもりだ。やれやれ。

幽霊のように

 1

自然のままに生きてゆきたい

 

声を失い 言葉を失い

やがて 全てのものを

失った

 

かすかな思い出の切れはしをたどり

ようやく ひとつの幻に

たどりつく

 

失ったものはとうとい

だが本当にとうといものは

何だったのか

 

たどりついた幻の場所で

すこしだけあたたかいものに

触れた気がした

 

それはおそらく

空中に消えてゆく

私の体温だったのかもしれない

 

 2

三人の少女の幻影が

西の空を駆けていった

 

彼女たちも

失ったとうといものを

捜しているのだろうか

 

幽霊になった私は

つめたい空気と同化し

あかるい朝日を

待ちわびる

 

かつてあった

肉体の輝きを見つけるために

 

 3

きれいはきたない

きたないはきれい

 

幻の場所では

なにもかもが不確かだが

 

深い霧につつまれて

行くあてのない私の旅路は

どこまでも続いているのだ

 

ダリアの球根の掘り上げ

今日から、11月。明日から、また雨模様の天気になりそうなので、ダリアが咲いている我が家の狭い花壇を整理することにした。

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まだ、けっこう花をつけているので、ちょっともったいない気もするが、霜の降りる前の今頃が、球根を掘り上げるタイミングらしい。まあ、ネットで得た知識だけど。

地上部を切り払い、スコップで慎重に掘り上げる。

そのあと、水で泥を落とした球根がこちら。

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なかなか立派な球根がとれた。左がピンクで、右二つが黄色。

あとは無事に冬を越して、来年もきれいな花を見せてくれるといいのだが。

時間があったので、ダリアを撤去した後に、先日、庭木に与えた寒肥の残りを混ぜ込んでおいた。これで少しは土壌改良のたしになるだろう。

さて、昨日は衆議院選挙だった。

しかし、自民党は強いね。というか、立憲が弱すぎるのか。今の時代、観念的で批判だけの政党はダメということだよね。果実を握っているところが、圧倒的に有利なのだから。

ただ、大衆の不満はとても大きいはずなので、なにか方法はありそうなものだけどね。

今回の選挙で、いかにも権力者という人相の候補者は苦戦していたように思う。選挙人は馬鹿じゃないということだよね。

菜園だより'21 ⑮ 畑の手じまいと地域猫

11月も近づいたので、まだ、畑に残っていたシシトウなどを整理することにした。今年はキュウリ以外、よく実ってくれて、けっこう、自分なりに満足した年だった。最後のミニキャロットの収穫がこちら。

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植えた面積が小さかったので、わずかしかとれなくて残念。とりあえず、ピクルスにする予定。

あとはトウガラシが残っているが、こちらはもうすこし様子を見るつもりだ。

畑の作業が簡単にすんだので、先日業者に剪定してもらったあとで、ちょっとバランスが気になっていたライラックツツジの枝をすこし修正した。

切った枝木の後かたずけをしていると、私たちが「姉」と呼んでいる地域猫が顔を出した。

写真を撮らせてと話しかけると、箱座りをしてポーズをとってくれた。

それがこちら。

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うーん。相変わらずかわいいね。

ひと月ほど前に、猫の住まいがあると思われる場所の近くで土木工事が始まったため、姿を見せなくなって心配していたのだが、近頃、また姿を現すようになった。元気でよかった。

もうすこしで雪の降る季節がやってくる。ノラにとっては過酷な季節だ。がんばって年を越えてほしいものだ。