Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

コロナの中、奈良、京都を巡る旅 ③ 比叡山延暦寺など

11月4日(水)

 

6時前に起床。妻は大浴場へ。私は面倒なので、シャワーですませる。

7時にレストランで朝食。バイキング形式。ごく普通の味。コロナ対策のためドアも窓もあいていて、とても寒い。風邪をひきそうなので、食べ終わると早々に部屋へ戻る。

8時過ぎに荷物を預けてチェックアウト。京都駅に向かう。

9時前の快速で比叡山坂本へ。9時ちょうど到着。駅の売店で「坂本バス・ケーブル一日乗車券」を購入。バスに乗り、ケーブル坂本駅へ。

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2階建ての小さな駅舎。9時半のケーブルカーに乗る。11分の乗車でケーブル延暦寺駅到着。後ろ向きに座席が配置されており、眼下にはうっそうとした杉林と琵琶湖がのぞめる。外に出ると、天気は良いが、気温5度。乗車中に妻から携帯用カイロをもらい、ポケットに入れたが、それでも寒い。

シャトルバスの東塔バス停に行く途中で、延暦寺の共通拝観券を購入。

10時半過ぎのシャトルバスで西塔へ向かう。

5分ほどで西塔着。あとは写真で。

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釈迦堂。釈迦如来や内陣の仏たちは見ごたえあり。足が冷たい。

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少し離れたところにある瑠璃堂。信長の焼き討ちを唯一逃れた建物。薬師瑠璃光如来が特別公開されている。

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弁慶が担いだというにない堂。

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弁財天の近くにあった石碑。うーん。私の志はどこにいったのか。

11時半過ぎに西塔バス停からシャトルバスに乗り、バスセンターへ。

国宝殿で、不動明王展を見る。様々な形態の不動明王がおり、勉強になる。

国宝殿を出ると、ちょうどお昼になったので、近くの休憩所のそばやで比叡そばをいただく。ふつうの山菜そば。寒いので温かいつゆがおいしい。

一息ついて、東塔地域を回ることに。

まず急坂を上って、阿弥陀堂をお参りする。次に大講堂。続いて、根本中堂を拝観する。根本中堂は改修中で布で覆われており、建物の外観は見られないが、内部は公開していて、開基以来灯されている「不滅の法灯」などは参拝できる。

この後は山門内部に文殊菩薩がまつられている文殊楼へ。落ちそうになりながら、梯子を登って山門上部へ。文殊様とご対面。安置されている文殊様は何を見つめているのか。

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これで比叡山の予定は終了。しかし、山の中なのでアップダウンが思いのほかきつく、足腰がつらい。ここは元気な時にしか来れないなあ。千日回峰行を達成する人は、心身共にとてつもなく強靭だと思い知った。

2時前にケーブル駅に戻る。

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すこし雲が出てきたが琵琶湖がきれい。

2時のケーブルで下山。比叡山坂本駅へ戻り、京都へ。(ちなみに比叡山は表題と違い、大津にあります。京都からの旅ということで、お許しください)。

3時前にホテルへ戻り、荷物を受け取る。

3時半のリムジンバスで伊丹空港へ。

空港でお土産などを買い、「海キッチン」で夕食。妻は五目チャーハン、私はカキフライ定食。酒の肴に唐揚を注文。日本酒2合をいただく。ワインがないのがさびしいが、料理はおいしい。

6時45分のANA便で帰札。しかし、札幌は雪が降ったらしく、とても寒い。

今回の旅は、私的には行きそびれていた比叡山に行けて大満足。これでコロナがなければ最高だったのだが。

そういえば、今回お世話になったワンディパスがこちら。

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おそらく料金の倍以上、利用させてもらいました。拝観料がやすくなったり、とても便利な乗車券です。

コロナの中、奈良、京都を巡る旅 ② 海龍王寺、法華寺、西大寺、東大寺、浄瑠璃寺など

11月3日(火・文化の日)

 

6時前に起床し、朝風呂へ。

7時過ぎに朝食のため、レストランへ。バイキングだけれども、食べ物は小さな一口大の器にすべてラップかプラスチックで蓋をした状態。係の人は大変だろう。心からごくろうさまといってあげたい。食べ物はとてもおいしい。

8時過ぎに荷物を預けてチェックアウト。今日は良い天気である。

今回の旅のテーマは<特別公開の仏に会う>。

昨日と同じく奈良交通の窓口で一日乗車券を買い、海龍王寺にに向かう。

少々早く着いたが、あたたかいのでのんびり開門を待つ。

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門横の竜がかわいい。

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講堂で特別公開中の十一面観音などを詣でる。他の仏像たちもなかなかすごい。

次に歩いて、法華寺門跡へ。

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今回、特別公開している十一面観音と対面する。光明皇后を模したといわれる仏様は優美で美しい。久しぶりでほっとする仏様に会えた気がした。寺の隣にある庭園を巡り、拝観終了。晴れててよかった。

続いて、バスに乗り、西大寺に向かう。

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建物がいくつもある大きなお寺である。四王堂の十一面観音立像が巨大でびっくり。長谷寺様式らしいが、私は数年前に訪れた会津の立木観音を思い出した。本堂、愛染堂、聚宝館を巡る。愛染堂では秘仏愛染明王とご対面。愛染明王とはなかなか会えないので、ゆっくり鑑賞した。たくさんの仏像を堪能し、12時近くに近鉄で奈良へ戻る。

続いて、バスで東大寺へ。降りると久しぶりに見る人ごみ。コロナは大丈夫か。

少々疲れたので、カフェでエネルギーを補充することに。私はジャムトーストとアイスティ。妻はケーキセット。糖類をとり、元気が出たので、東大寺を目指す。

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いつものように鹿のお出迎え。今回は後の予定もあり、戒壇院千手堂だけの拝観。

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 人ごみを離れ、千手堂にて金色の千手観音を詣でる。厨子の中はきらびやかな絵(模写)で飾られている。すごい。

早々に切り上げ、バスで近鉄奈良駅へ。2時過ぎのバスで浄瑠璃寺へ向かう。2時半過ぎに到着。今日の最終目的地。

阿弥陀堂では、九体仏の中央の阿弥陀如来像が修理のため、秘仏大日如来像が代わってまつられている。とても美しい仏様。お堂の中は私たち2人しかいなかったので、ゆっくりと拝観できた。今回は三重塔の薬師如来も公開されており、ラッキーである。

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国宝の三重塔。普段は月に1日しか開帳されない。

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此岸から彼岸(阿弥陀堂)をのぞむ。

このお寺に訪れたのは2回目だが、いつも心がゆったりする。とても良いお寺である。猫たちもかわいいし。

帰りのバスまで時間があったので、茶屋でぜんざいをいただく。餅が一枚入っていて、とてもおいしい。

バスでJR奈良駅へ。ホテルで預けた荷物を受け取り、京都へ向かう。

6時前に京都着。駅そばのサクラテラスギャラリーにチェックイン。

1時間ほど休み、食事のために外へ。物色していた店がオール喫煙可だったため、結局昨年も行ったアバンティ地下の居酒屋へ。小上がりでは集団が大盛り上がり。きみたち、コロナは大丈夫か。離れたところに席を取り、適当に注文。ウエートレスが二人しかいず、ちょっとかわいそう。味云々ではなく、小一時間でホテルに戻る。

ホテルでウェルカムドリンクをもらい、部屋へ。

大浴場へ行き、11時ころ就寝。今日は疲れた。

 

コロナの中、奈良、京都を巡る旅 ① 唐招提寺など

11月2日(月)

 

朝、4時過ぎに起床。

ANA8時25分発の便で伊丹空港へ。今回は妻と二人で、ゴーツートラベルを利用した格安の旅。札幌は気温10度を切っており、おまけに霧雨が降っていてとても寒い。ただ、JRはすいていてありがたい。しばらく、引きこもりの生活をしていたので少し楽しみ。

10時半ころ、伊丹着。リムジンバス、JRを乗り継ぎ、奈良へ。

12時過ぎにJR奈良駅着。降りるとけっこう雨が降っている。

駅近くの今日宿泊する「吉野桜の湯 御宿野乃奈良」へ荷物を預け、駅内の居酒屋で昼食をとる。私はエビフライカレー、妻はマグロ丼を頼む。まあ普通の食堂の味。エビフライ(2個)が小さく、ちょっとさびしい。駅なかだし、しょうがないか。

駅にある奈良交通の窓口で「奈良公園・西の京一日乗車券」(500円)を買い、今日の目的地、唐招提寺に向かう。

1時半過ぎに唐招提寺着。雨の勢いが増している中、金堂(廬舎那仏、薬師如来、千手観音等、とても迫力あり)、講堂(弥勒如来等)などをお参りする。鑑真はとてつもない苦労をして、どうして日本に来たのだろうか。そんなことを考えながら境内を散策する。

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鑑真和上の御廟へ向かう道。もみじはまだ紅葉前。雨に打たれて、苔がとてもきれいだった。

3時過ぎにこれからどうしようということで、私の提案で10分ほどで行ける薬師寺に向かうことに。

土砂降りの雨の中で、履いている靴はぐしょぐしょ状態。

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とりあえず、薬師寺に着くも、服も濡れてきて、戦意喪失。薬師寺は前にも見ているのでパスすることにして、ホテルへ戻ることにする。

4時半ころ、ホテルにチェックイン。服などを干して休憩。

5時半ころ、ホテルを出て、近くの「半蔵」で夕食。お造り、串カツ、おでんなどを頼む。とてもおいしくて、満足。私は最後に無上盃(日本酒)とおにぎりでしめる。これもうまい。ちょっと、食べすぎかも。

支払いはプレミアムクーポンでまかない、我が家の持ち出しはなし。本当にこれでいいのだろうか。

ホテルに戻り、大浴場(温泉)につかり、11時ころには就寝。長い一日だった。

 

 

 

菜園だより'20 ⑮ 最後の収穫その他

雪の便りもちらほら入り始めたので、今日、菜園を手じまった。

まず、ミニキャロットを引き抜き、次に春菊を最後に収穫した。

ミニキャロットは御覧のように大きさがまちまち。

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農家のようには、なかなかうまくいかないものだ。こちらは妻に頼んでピクルスにする予定。春菊はごまあえにして、夕食にいただくつもり。

あと畑には大根が数本植わっているが、うまく成長してくれるかどうか。

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雪が降る前に、食べられるくらいになんとか太ってほしいものだが。こればかりは自然に任せるしかない。

昼から時間があったので、ダリアの球根を掘り上げた。それがこちら。

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けっこう立派な球根。昨年は腐らせてしまったので、今年は何とか無事に冬を越してほしい。

そういえば、妻のお母さんに預けていたブラックベリーがジャムになって戻ってきた。

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右端はお母さん手作りのプラムのジャム。甘くておいしい。ブラックベリーはほんの少ししか採れなかったラズベリーを混ぜてくれて、香りがとてもよく出来上がっていた。お母さん、いつもありがとうございます。

これで庭の作業は冬囲いだけだ。来月のメインイベントである。

 

 

神田日勝を見に行く

一昨日は神田日勝「大地への筆触 ここで描く、ここで生きる」を見に、道立近代美術館へ。コロナのせいもあって、近代美術館へは、ほとんど一年ぶりの来訪である。

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平日のせいか、ほとんど混んでいない状態である。コロナ対策で、連絡先を記入した紙を箱に投函して、会場内へ。

吉田傑の段ボールの馬が出迎えてくれた。

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日勝の有名な半分だけ描かれた未完の「馬」をモチーフにした作品である。毛のはげたところもちゃんと表現してある。

日勝が32歳で死んだ1970年は、ちょうど私たちが高校で暴れていた年で、その近辺の作品にはなんとなく同時代性を感じずにはいられなかった。ポップアートぽい作品の女性には、たとえば、つげ義春の「ゲンセンカン主人」のエロスを感じたりして。

日勝は10歳以上年上だが、おそらく、同じ文化の匂いを嗅いでいたのだろう。

ただ、その前に描かれた飯場とか馬の存在感は、頭でっかちの若造には想像を絶する世界で、60代後半にさしかかった現在の私たちが、ようやく了解できる風景なのだ。

モデルになったNHKの朝ドラ「なつぞら」の天陽君は、ちょっときれいすぎたが、ベニヤ版に描かれた日勝の絵は、生活臭がむんむんとしていて、こちらににおってきそうだ。そういえば、私の子供時代はこんなふうに、いろいろな匂いに囲まれていたっけ。

そんな中で、描かれた馬の目がどこまでも哀愁をおびていて美しい。ひとすじの救いである。

久しぶりに充実した時を過ごせて幸せだった。道立近代美術館さん、またよい企画をお願いします。

 

菜園だより'20 ⑭ 寒肥入れ

昨日は天気が良かったので、庭木に寒肥を入れた。

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今年は無精して、御礼肥を施さなかったので、これが花が終わってからの初めての肥料になる。なんとか来年もたくさんの花をつけてもらいたいものだ。

肥料用の穴を掘ると、ドクダミの地下茎がすごい。来年もドクダミとの、負けるのがわかっている不毛の戦いになるのか。やれやれ。

2時間ほどで、作業は終了。

ついでに畑に移り、シシトウを引き抜くことにした。まだ、花を咲かせているけれど、気温のせいで、実の成熟が進まなくなったためだ。今年もシシトウは何百個もとれ、お酒の肴に貢献してくれた。毎年のことだけど、ちょっと淋しい。

畑にはピーマン、春菊、秋大根、ミニキャロットが残っている。11月になるころにはすべてが終わる予定。

そういえば、花が咲いている大葉を引き抜こうとしたのだが、この小さい花に花バチがきていたので、しばらくハチのために残すことにした。ハチは働き者だ。

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ピンボケで申し訳ない。しかし、こんな小さな花に彼らに必要な蜜や花粉があるのだろうか。

気が付くと、雪虫が数匹飛んでいた。初雪も近いのだ。

明日は母の退院の日である。老人ホームに戻る前に、うまくいけば顔を見られるかもしれない。コロナでしばらく会っていないので、ちょっと楽しみだ。

これから年末まで、なにもなく過ぎていってほしいとせつに願う。

 

 

 

母の入院

土曜日(10日)の昼前に弟から電話が来て、母が腹痛で熱もあり、老人ホームの看護師さんに付き添われて、病院へ行くとの連絡があった。検査入院になるかもしれないとのこと。弟がすぐ病院に行くとのことなので、診察結果の知らせを待つことにした。

昼すぎに連絡があり、虫垂炎で緊急手術をするとのこと。また、この時期に入院かと軽い感慨をおぼえる。ここ数年、足を骨折したり、顔の骨を折ったり、母にとってこの時期は魔の季節なのだ。

今回は虫垂炎で、入院も短期間らしいので、まだ良いほうだ。3時前に病院で弟とおちあうことにして、昨年使った入院グッズを用意した。当座の下着や衣類はこちらにはないので、老人ホームの職員さんが病院まで持ってきてくれるとのこと。職員さん、いつも迷惑ばかりかけていて申し訳ありません。

コロナ禍で、私たちはホーム内に入れないし、病院のほうも面会禁止で病室に入れないので、すべてが伝言ゲームのように、荷物の手渡しになる。なかなかやっかいだ。

3時に病院で弟とおちあう。手術はすでに終わっていて、担当医の説明も聞いたらしい。腹膜炎もなく、どうやらうまくいったようだ。しかし、90を過ぎても、盲腸になるんだと、また変な感慨をおぼえる。ここまでなにもなく体内に持っていたら、死ぬまで悪さをせずにそのままいきそうなものだけどね。

昨日、病院の看護師さんから電話があり、そのあと母と話す。声はけっこう力強い。化粧品の入ったポーチなどを持ってきてほしいとのこと。ホームの職員に頼んで、見つけてもらい、ちょうど書類を出すために病院にいた弟に届けてもらった。入院期間も短いし、こんな状況なのだから、ちょっとくらい我慢してもらいたいものだが、変な格好で人前にいたくないという戦前の女性なのでしょうがないか。

あとは退院まで何もないことを祈りたい。