Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

菜園だより'20 ⑬ 雨の十五夜

雨降りお月さん 雲の陰 

お嫁にゆくときゃ 誰とゆく

一人でからかさ さして行く♪♪♪ 

昨日は十五夜だったが、あいにくの雨で中秋の名月は見られず。それでも、一応、妻が飾りつけだけはしてくれた。

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夕食後、お供えの菓子をぱくり。うさぎさん、実り豊かな秋をよろしくね。

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昔から十五夜は豊穣を祈る日だったようなので。

ところで、我が家の菜園はどんな感じだったのか。

今週の初めにキュウリを手じまった。

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残念ながら、目標の50本以上には遠く届かず。ほかの作物はそこそこ順調だったのだが、キュウリだけが風にやられてしまった。無念。やはりプロにはなれない。

今日現在、畑にはピーマン、シシトウ、春菊、ラディッシュなどが残っている。あとは大根、ミニキャロットがうまくいけばとれる予定。

畑もあとひと月ほどで終わりだ。

そういえば、先日、馳星周「少年と犬」を読んで、久々に泣きそうになった。

犬は人間に寄りそい、決して裏切らない。数年前に亡くなったウエスティを思い出して、ちょっと感傷的になってしまった。秋だねえ。いや、年を取ったということか。

 

秋の訪れ

昨日は、剪定後に気になっていた庭木の大きさを修正するため、ツゲとツツジの枝を少しずつ小さくした。これで冬囲い前の枝をはらう作業は終了。あとは来年のために10月に寒肥をやれば終わりだ。だんだん冬が近づいてくる。

ところで、毎年のことだが、今年もツツジが数輪、花をつけた。

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樹も人間と同じように年を取ると認知機能が衰えてくるのだろうか。何せ50年以上生きている老木なので。

確かに近頃の気温は、春に開花する時期の気温と同じくらいで、勘違いしても不思議はないのだが、今は秋の初めなのだ。逆だろう。

そういえば、昨日、妻の実家から、家庭菜園でとれたジャガイモ、玉ねぎなどといっしょにおかあさん手作りのイクラの醤油漬けが届いた。

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今年初めての試作品とのこと。おいしいに決まっている。おかあさん、いつもありがとうございます。今夜いただきます。

しかし、秋の食べ物がいろいろ出てきて、楽しい季節になってきた。今日は冷凍サンマを食べる予定。本当は生サンマを食べたいのだが、こればかりはしょうがない。早く日本の沿岸にサンマの群れがくればいいのだが。

 そうそう。自分にひとこと。食べすぎ注意!!

菜園だより'20 ⑫ ラディッシュと猫との遭遇

昨日はくしゃみ、鼻水が止まらず、1年ぶりくらいに抗ヒスタミン剤のお世話になった。今日も薬のせいで、頭にもやがかかったような状態だが、どうにか鼻水は止まったようだ。

ここのところ、天気が悪く、畑作業もできなかったので、雑草取りとラディッシュの収穫をした。先日まいた分はまだ双葉状態だが、今日収穫したのはこちら。3週間くらい前にまいたものだ。いつものようにピクルスにする予定。

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畑作業をしていると、1メートルほど離れたところを、私たちが「姉」と呼んでいる猫がどうどうと通り過ぎた。ちょっと写真を撮らせて、と呼びかけると、カメラ目線で応じてくれた。それがこちら。

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近頃、天気の良い日は庭で日向ぼっこをしているので、自分の庭とでも思っているのだろう。

そういえば、もう一匹、私が「ちび」と呼んでいる小さい猫がいるのだが、ここ1~2週間姿を見ていない。元気なのだろうか。「姉」とよくつるんでいたのだが。ちょっと心配である。

ようやく、北海道らしくない残暑が終わり、秋本番である。なにか楽しいことがあればよいのだが。

 

(さきほど、4時ころ、庭で猫の鳴き声がするのでのぞいたところ、姉とちびがにらみあっているところを確認。ちびもどうやら元気そうです。)

 

 

菜園だより'20 ⑪ 庭の剪定とミニトマトの手じまい

昨日は朝から剪定の業者が入った。

毎年頼んでいる業者なのだが、今年はけっこうのびてますね、と一言。

剪定前はこんな感じ。

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庭木もアジサイもぼうぼうに伸び放題。おまけに前に書いたように地面はドクダミがびっしり生えている状態。もう、すべてお任せするしかない。業者様、よろしくお願いします。

ところで、3人いる作業員のうち、一人が白人でびっくり。コロナのせいで職を失った人なのか。どうやらフランス人らしく、日本語はぺらぺら。ただ庭仕事は全くの素人らしい。風が強いので、けがをしなければいいのだが。コロナのせいで、みんな苦労しているのだ。

3時前に作業終了。とても、すっきりした庭がこれ。

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あれだけ密生していたドクダミもすべて刈ってもらった。

これでしばらくは庭作業から解放される。ありがたい。

今日はミニトマトの最後の収穫をし、株を引き抜いた。

今年のミニトマトは久しぶりの豊作で、とても満足。抜いた後にはラディッシュを植えた。霜が降りる前に収穫できるかどうか。ぎりぎりかなあ。

菜園もあとひと月ほどでおしまいである。秋に向かって、徐々に淋しくなる季節である。

 

初物のとうきびと傷んだキュウリのその後

昨日、妻の実家からとうもろこしをいただいた。おとうさんの知り合いが富良野で畑をやっていて、そのおすそわけらしい。ありがたいことだ。

さっそく、今日の昼食にいただくことに。

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とりあえず、妻と私で1本ずつ。手前に見えるのは我が家のミニトマトです。

結構大きくてお腹いっぱい。秋はいろいろなことで、食事が楽しい。

そうこうするうちに、なぜか株価が急降下し、なにが起こったのかと思ったら、安倍首相辞任のニュース。

実は今日、私の68歳の誕生日でした。やれやれ。べつにどうってことはないのだが、歴史的な日になるのかどうか。

日本の指導者はあまりにも小粒で、先々に希望は持てそうもないけどね。

しかし、今日は死にそうなほど暑い。夕食には冷えた白ワインでもいただこうと思う。

そういえば、前回書いたキュウリの株は、子づる、孫づるががんばり、何とか実をつけ続けている。生命えらい。

今日の収穫は以下の通り。

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右に見えているのはブラックベリー。あとはシシトウとミニトマト

あと、1~2週はがんばって実をつけてくれそうだ。

菜園だより'20 ⑩ キュウリの被災とブラックベリーの実

ここ数日、秋が近づいたのか、朝起きるとちょっと寒いと感じるくらいになった。

菜園のトマトの実ももあと1、2段を残すのみだ。

秋に向けて、大根、春菊などの種をまいたが、うまく育ってくれるかどうか。

ところで、我が家のキュウリがこんな姿に。

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8月の初めに襲来した台風崩れの低気圧の強風で、ほとんどの葉がやられ、先端部と子ヅル3本がようやく生き残った状態である。例年なら50本以上とれるはずが、今年は半分くらいで終わりそうだ。親ヅルもあまり太くなっていず、花が咲いても、実が太るのはむずかしかも。なんとかがんばってほしいものだが。

庭のブラックベリーがそろそろ収穫できそうになってきた。

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隣に植えてあるラズベリーは実のなる枝が少なく、今年はほとんどとれなかった。ブラックベリーも例年の半分くらいかなあ。来年どうするかそろそろ考えなければいけない。(撤去もありか?) 迷うところだ。

楽しんできた菜園作業もあと1,2か月で終わる。すこし淋しい気持である。

 

 

 

ブレイディみかこ「ワイルドサイドをほっつき歩け」を読む

しかし、どこの国でもベビーブーマー世代(1946~1964)は生きずらくなっているらしい。陽気で楽天的なイギリス人も例外ではない。私は日本でいえば全共闘世代のちょっと下(1952年生まれ)なので、ブレディみかこが活写する世代のおっさん、おばさんの元気な時の様子がよくわかる。まあ、嫌いなことはやらなくても、生きてゆけるよね、というのがその当時の生き方だった。余裕のある良い時代だったのだ。

それなりにつらいこともあったけど、なんとかなったしね。

酒の飲み方なども、泥酔していろんなことをやらかしてしまっていた自分を思い出して、やっぱり昔は(自分の若いときは)とすごいなあとなつかしんでしまった。しかし、今考えると、死んでも不思議がないことが何回かあったなあ。

などと、昔を懐かしんでいるうちに、おっさんたちはたいへんな時代にやってきたようだ。いつのまにか、病を抱えたり、家族が崩壊したり、失業したり、自分の思い通りに行かない状況が普通になってきたからだ。

しかし、ここにきても、おっさんたちは下の世代に媚びることはしないのだろう。なんとか、自分でこの状況を切り開こうとする。意地になって。

特にイギリスはブレグジットで、国のあり方が大きく変わったので、日本の数倍は大変な状況だろう。それでも、おっさんはがんばり続ける。いや、すごいけど大丈夫か?

ブレイディみかこのおっさんたちへの愛はすばらしい。ただ、おっさんたち(私を含めて)は、下の世代にとっては鼻持ちならない存在に他ならない。早く退場してくれればいいのに、と思われている世代なのだ。

この本はコロナ以前のおっさんたちを描いている。彼らは今、コロナ禍の中でどうしているのか。ぜひ知りたい。おっさんたちは弱った体を𠮟咤しながら、新しい時代を歩いているはずだが。

しかし、ブレイディみかこのパワーは半端ではない。自宅の菜園にこもっている自分にも大きな刺激をくれた一冊でした。