Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

今年初の雪景色の日に、伊集院静の訃報を聞く

朝起きると、雪がけっこう積もっていた。

昨夜遅く、伊集院静の訃報を聞いて、言葉を失った。数年前のくも膜下出血から回復して、まだまだ活躍すると思っていたから。人間の生ははかなすぎる。

私が30台から40台の時、伊集院静のエッセーを読んでは、元気をもらっていた。彼の生き方は私のお手本だった。人間の大きさがあまりにも違うけれども、旅打ちなどを覚え、暇な時間を見つけては、全国の競馬場を回っていた。そうすることで、私の抱え込んだどうしようもない鬱屈をまぎらわしていたのだ。

それから30年。私がまだ生きているのは伊集院静のおかげだ。いくら感謝しても足りないと思う。

昨日は仙台も雪が降ったのだろうか。

伊集院さん。あちらには弟さんもいるし、夏目雅子さんも、色川武大さんもいる。大事にしていた犬たちも。きっと、みんな大歓迎してくれるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。