Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

国宝・法隆寺展を見に行く

昨日は天気が良かったので、道立近代美術館に「国宝・法隆寺展」を見に行ってきた。

近代美術館は一年ぶりくらいかなあ。新型コロナの流行のせいで、本当に出かけることが少なくなった。人間の幅がどんどん小さくなっているようだ。

こちらが入り口。

平日ですいていると思っていたのだが、中に入るとけっこうな混みよう。やはり国宝が展示されると違うのか。ただ、例によって年配者が多い。

今回は、おそらく直接法隆寺を訪ねてもほとんど見られない「聖徳太子および侍者像」(国宝)が目玉。聖徳太子を中心に左右に子供体形の侍者が4体。ゆっくりと鑑賞できた。侍者の姿は、ほぼ現在の近所の子供のようだ。ただ、子供の目が一重なのが気になったのだが、よく考えてみると古い絵巻物などの人物もみんな一重瞼に描かれているから当たり前のことか。

そのほかには、「観音菩薩立像(夢違観音)」(国宝)も見られて、良かった。近頃見る悪夢を良い夢に変えてほしいものだ。

最後に出口近くで、中宮寺の「菩薩半跏思惟像」(国宝)が展示されていてびっくり。この像をこんな近くで四方からすべてを見られるとは。ずいぶん昔に、中宮寺を訪ねた時にお参りしたはずなのだが、記憶もはっきりしてなくて、こんなに大きい仏様だとは思わなかった。なんとなく得をした気分だ。

展示数がそれほど多くなかったので、一時間弱ですべてを見終わった。

しかし、本当はこれらの仏像たちは現地の寺院で見るものだと思う。おそらく仏像たちは違う顔を見せてくれるはずだ。もっとなまなましい精神的なものも感じ取れるように思うのだ。

ああ、早く旅に行きたいよ。