Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

ドゥームズデイ -失なわれたもののために

 1

遠くでなにかがはじまった

 

きみたちの歌っている姿を見ると

どうして涙が出るのだろう

 

次々とわたしたちの仲間は死んでゆき

残されたのはおいぼれた犬だけになった

 

そして その犬もいなくなって

 

 2

なつかしい記憶も

わたしを救ってはくれない

 

遠くに見える星の光は

わたしのなにを照らしているのだろう

 

 3

ドゥームズデイ(審判の日)

これからなにが起こるというのか

 

 4

わかりきった結末に

かるくノンをつきつける

望んでいるのは

はげしい火柱のようなものなのだ

 

 5

流れ星のむこうに

閉ざされた未来は築かれる

絶望にまみれたわたしは

失なわれたきみを捜して

トントントンとリズムを踏み

新しい世界へと歩みはじめるのだ