Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

再生(Reborn) 2

時は流れて

私の指は氷のように

冷たくなった

 

隠された復活の碑はひびわ

何も見えない深夜の森で

動物の形をした魂を

降りしきる雪に埋めてゆく

 

(きっといつかは

 生まれ変わってくるんだろう きみたち)

 

そこには

ずいぶん前にいなくなった犬もいて

 

遠ざかる雷鳴を身にまとい

なくしたものを捜し続け

ひからびた井戸を掘り返し

 

砕け散った思い出のかけらを拾いあつめ

古いキャンバスにはりつけてみる

聞こえてくる切れぎれの旋律に耳をすまし

私は

なつかしい火の時代に

はっきりと別れを告げたのだ