朝起きると、20センチくらいの雪が積もっていて、今年は本当のホワイトクリスマスになった。
年末に向けて、家の中の片付けなどをして、夜はいつもどおり、妻の用意してくれたスパークリングワインを飲み、鳥の足やニョッキなどをいただいた。
しかし、こんな幸せなクリスマスイブを過ごしているのは、世界中でどのくらいいるのだろうか。あまりにも暗いニュースが多いので、そんなことを考えてしまう。今の世の中はとても生きづらくなっているのだ。
小さい頃、クリスチャンではなかったけれども、日曜ごとに田舎のちいさな教会に行っていた記憶がある。その時、クリスマスに何を祈っていたのだろうか。クリスチャンではない両親は、私になにを経験させようとしていたのか。
いい年をして、ふと考えてしまう。例えば、自分とは違う人間がふつうにたくさんいるんですよ、というような。そんなことを経験させたいと思っていたのかもしれない。
今となっては、確認しようもないけれど、母が生きているうちに一度聞いてみたい気がする。