Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

結局、いつもどおりの冬が来た

昨年の異常に暑い夏を経験し、ほとんど雪のない正月を終えて、今年の冬は暖冬だし、雪かきもまねごとくらいでいいんじゃないか、と思っていたら、突然の手のひら返し。

一週間くらい前から、寒波襲来。あっというまに例年通りの冬景色になってしまった。

今日も朝から、1時間くらい雪かき。腰が重い。

家の周りはこんな感じ。

エアコンの室外機は雪に埋もれ、樹高3メートルを超すライラックも半分ほど雪の中だ。

明日も雪予報だし、どうにかしてほしいものだが、これも雪国に住んでいる宿命で、いかんともしがたい。やれやれ。

閑話休題

先日、ハルノ宵子「隆明だもの」読了。吉本隆明の老い(病い)との闘いはすさまじい。どこまでも思想的に孤独に対峙しようという姿は感動的でもある。しかし、この個性的な両親の下で、ハルノ宵子はよくやっているよなあ。私だったら、半年ももたずにつぶれてしまったような気がする。きっと吉本は彼女の存在によって、救われていたんじゃないのかなあ。

今頃は、奥さんとけんかしながら、四国八十八カ所歩いているのだろう。

私も四国の青い空の下を、ゆっくりと歩いてみたくなった。

悲惨な年明けと初詣

今日、近くの神社へ初詣にでかけた。

そこには例年と同じように、普通の初詣客の姿があった。

ただ、元日に能登半島を巨大地震が襲い、昨日は考えられない航空機事故が羽田で起きた。今年の日本はどうなってしまうのだろうと考えたのは私だけではないはずだ。

被災地では、絶望に立ち尽くしている人が大勢いると思う。

どうにかして、被災者の命が救われ、できるだけ早く、彼らが日常生活に戻れることを願っている。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
世界のあちこちで、相変わらず悲惨な戦争が続いていますが、なんとか人が人を殺さなくてよい世の中がくることを願ってやみません。

みなさまも健康に気をつけてお過ごしください。

それでは、今年もよろしくお願いいたします。

 

2023年を振り返る

客 久しぶり。今年はどんな年だったの。あまり景気が良さそうじゃないけど。

主 年金暮らしは楽じゃないってことだね。家が築25年を越えて、あちこちがいたみ始め、修理にお金がかかるようになった。特に近頃は暖房ボイラーの調子が悪くて、メーターの圧を気にしすぎて、ちょっとメンタルをやられそうだ。この冬が終わったら、交換するつもりだけどね。本当は今年の春に換えればよかったんだけど、膨張タンクを取り換えてなんとかもちそうな感じだったんで、そうしたけど、いざ使い始めると昨年と同じ状態。メンテナンスの人を信じすぎてもいけないね。

客 それはそれはご愁傷さま。お互いお金に余裕がないものね。ところで、日常生活はどうなの。

主 5月にコロナが5類に変更されて、やっとマスクから解放されたけど、コロナ禍の生活パターンはけっこう続いていて、結局、今年は旅行に行けなかった。妻は数回、一人で遊びにいったけどね。私は引きこもり癖がついてしまって、あらゆる面でだめだめな年寄りになっていて、来年は何とかしなければと思っている。

夏は例によって、畑仕事。この作業がなかったら、精神的に持たなかったかもしれない。メンタルのためにも農作業は来年も続けるつもり。

客 きみの好きなBABYMETALは世界ツアーを完遂したね。

主 いやあ、すごい娘たちだよね。世界各国で24万人を動員したんだよ。半端じゃないよね。彼女たちがいたから、私のコロナの3年間がからっぽにならなかったんだよね。ただ、コロナが終わり、時代も彼女たちも新しいフェーズに入っていて、私の熱も冷めかけているかもしれない。まだまだ、追いかけようとは思っているけどね。

客 そういえば伊集院静が亡くなったね。

主 今年は本当にいろいろな人が亡くなった。坂本龍一大橋純子など、年齢の近い人の訃報が多くて、自分の在り方を考えさせられた。特に伊集院静は一面識もないけど、一時期私の生き方の先生のような存在だったので、ショックも大きかった。

これからどのように生きてゆくか、考えなければならない年になったということだよね。

客 うーん。むずかしい年齢だよね。来年の当面の目標はあるの?

主 ここ数年の引きこもり生活のせいで、メンタルがとても弱くなっているので、とりあえずは外になるべく出るようにしたいと思っているんだ。様々な場面を経験することによってストレス耐性を強化したいんだよね。旅打ちもしたいしね。

客 まあ、体さえ丈夫であれば、何とかなりそうな気もするけど。

主 そうだね。お互い、健康には気をつけようね。まだまだ、楽しいことがあるはずだよ。そう思わなければ、生きていけないしね。

BABYMETALははるか遠くへ行ってしまった

世界ツアーが終盤にさしかかったBABYMETALの活躍を見て、本当は喜ばなければならないところなのに、成人した子供たちの姿に一抹の寂しさを感じる父兄のような気持ちを抱いてしまうのは、私だけだろうか。

確かに10台の彼女たちは、ぎりぎりのところを疾走していて、私たちはドキドキしながら見守っていたと思う。その姿は破綻する危険と隣り合わせで、とてもかっこよかったのだった。

今行われているツアーのファンカムなどを見ると、もう一流のミュージシャンの貫禄で、パフォーマンスもとても余裕があるように感じられる。これはこれですごいことなんだけどね。

初期のベビメタを愛していた者にとっては、ちょっと違和感があるのも事実。しかし、これが新生BABYMETALなんだから、受け入れなければならないのだろうけど。彼女たちはいつも遠くまで行こうとしているのだから。

まあ、年寄りの繰り言です。

ももこの試運転が終わったら、また、新たな物語が作られるかもしれないし、私的には、来年の新しい展開を期待をもって待ちたいと思います。

今年初の雪景色の日に、伊集院静の訃報を聞く

朝起きると、雪がけっこう積もっていた。

昨夜遅く、伊集院静の訃報を聞いて、言葉を失った。数年前のくも膜下出血から回復して、まだまだ活躍すると思っていたから。人間の生ははかなすぎる。

私が30台から40台の時、伊集院静のエッセーを読んでは、元気をもらっていた。彼の生き方は私のお手本だった。人間の大きさがあまりにも違うけれども、旅打ちなどを覚え、暇な時間を見つけては、全国の競馬場を回っていた。そうすることで、私の抱え込んだどうしようもない鬱屈をまぎらわしていたのだ。

それから30年。私がまだ生きているのは伊集院静のおかげだ。いくら感謝しても足りないと思う。

昨日は仙台も雪が降ったのだろうか。

伊集院さん。あちらには弟さんもいるし、夏目雅子さんも、色川武大さんもいる。大事にしていた犬たちも。きっと、みんな大歓迎してくれるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。