Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

BABYMETAL LIVE AT BUDOKANをみる

2年前から、BABYMETALを追いかけ始めて、結局、武道館のこのライブに行きついた。世界へ向かっていく2014年の想像もつかない3姫の奇跡はここから始まっていたのだ。

一日目のRED NIGHTの「ヘドバンギャー」で、ゆいが舞台から落下して、突然いなくなり、最後のパフォーマンスをすうともあの二人で終え、(すうはずっとゆいを探していたように見えた)、次の「イジメ、ダメ、ゼッタイ」で、ゆいが復帰した。ところが、その曲中に、今度は足を痛めたもあが、転んだりしながら、なんとか曲の最後まで演じ終えた。もちろん、突然、ゆいがいなくなった衝撃は想像にかたくない。二人は本当に仲良しだったのだから。

そして、二日目のBLACK NIGHT。3姫の表情が前日とは全く違って見えた。「私たちはなにがあっても逃げませんよ」。前日の前半に見せていたアイドルが必要とするかわいい表情を、この日のパフォーマンスでは封印していたような気がする。

ようするに、BABYMETALはアイドルという空間からこの日、離脱したのだ。

もちろん、アイドルを目指していた少女たちに、この日のことがどんな意味を持つことになるのか、わかるはずもない。ましてや、銅鑼をならすのに、ゴッドマザー和田アキ子の曲で「銅鑼を鳴らすのはあなた」としゃれてみせたコバのチームもわかっているはずがなかった。せいぜい、日本国内の業界内でのジョークに近かったのかもしれない。

ただ、世界に出るという展開が、世界で受け入れられると、どれだけすごいことになるのかは、いま私たちが見ている通りだ。

今、始まったばかりのTHE OTHER ONEで、どうやら新曲がこまぎれに披露されているらしい。

ただ、新しい展開がどうなるかはまったくわからないが、海外で受け入れられたBABYMETALの音楽の持つ楽しさだけは失ってほしくない。

イギリスで最初になぜあんなに受け入れられたかを考えてみると、単純にBABYMETALのパフォーマンスがとても楽しかったのだと思えるからだ。そうでないと「おねだり大作戦」でどうしてあんなに盛り上がれるのか理解不能だ。

さて、大人のBABYMETALがどんな展開をみせるか、とても楽しみだ。

きっと、私たちの度肝を抜いてくれるに違いない。