Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

養老孟司「まる ありがとう」の感想と再びのステイホーム

このところオミクロン株が爆発的に感染拡大し、JRAも、ウィンズのレース映像の放映中止を決めた。これで、昨年12月から復活していた競馬場通いも、しばらくはあきらめざるをえない。また、ステイホームに逆戻りだ。やれやれ。なかなか日常に復帰できないね。ただ、ウィルスが弱毒化しているのは明らかなので、雪が融けるころには、自由に外の世界を歩き回れればいいのだが。

昨日、養老孟司の「まる ありがとう」を読んだ。半分ほどを写真のページがしめていて、スコティシュ・フォールドのまるの澄んだ目と、養老先生のまるをやさしく見つめる表情を見ているだけで、とてもいやされる。つまらない感想などはいらないのだが、私も、どこまでもついてくる身過ぎ世過ぎを捨てて、これからの残り少ない人生をまるのようにゆったりと過ごしたいと思ったりもした。

まるは18歳でなくなっているのだが、私も7年前にウエスティを16歳でなくしていて、しばらくはぽっかりと空いた穴が埋まらなかった。そして、解剖学者である養老先生も、やはり同じような思いを抱くのだなあと感慨深かった。うちの犬もほとんどほえない犬だったので、静かであまり動かないまると似ているなあと思ったりして。

養老先生も言っているように、「理屈」で構築された世界はとても貧しいし、あたたかさもない。ここはまるの生き方に学んで、自然体でゆったりと流れる時間に身を任せることがいいのかもしれない。