Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

このじいさんたちは最高だ!!「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」を見る。

例によって、安いDVDを仕入れて見ているが、ラッキーなことにヴィム・ヴェンダースの「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」が手に入って、今日初めて見ることができた。

ご存じだとは思うけれど、ライ・クーダーが以前に感動した、キューバの音楽シーンに魅せられて制作したレコード(グループ)のドキュメンタリーだ。当時、音楽活動から遠ざかり引退したキューバのミュージシャンを探し出して、バンドを作り上げようとして、「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」が作られる。集められたのが、みごとに80過ぎの年寄りばかりなのだ。ほとんどのミュージシャンが音楽活動をやめていて、貧しい社会で身過ぎよすぎをしていて、ただ生きているだけのようだ。

そこから、見事にヒットするアルバムを作り上げ、1998年7月1日のカーネギーホールのコンサートまでの勢いが普通じゃない。ラテン系というのもあるかもしれないが、映像にとらえられている彼ら年寄りは半端じゃなく素晴らしいのだ。

きっと、彼らが生活者として隣にいたとしたら、ちょっと鼻持ちならない存在だと思うけれど、それはしょうがないんじゃないのだろうか。それぐらいカーネギーのパフォーマンスは際立っていたように思えるのだ。

こんな映像を見ていると、まだ70になったばかりの私たちが、人生をあきらめるのはちょっと早すぎるような気がする。もう一度、闘うのもありかな、と思わされるのだ。

もっとも、年相応のやり方があると思うけど。

死ぬのはまだ早いよね。