Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

ちいさな砂糖菓子の食べ方について 2

ちいさな砂糖菓子が食べたくて

酒が弱くなった男

口の中には後悔の味がして

 

冷たいものを飲むと

たまにむせたりする

体中の細胞が

いつか来る死に向かっていて

 

満月の夜に

雪におおわれたみずならの森で

砂糖菓子のかけらを

口にふくむ

 

追憶と追憶の間に老いがしのびこみ

淋しく鹿が

ビューイ と鳴いた