ちいさな砂糖菓子が食べたくて
酒が弱くなった男
口の中には後悔の味がして
冷たいものを飲むと
たまにむせたりする
体中の細胞が
いつか来る死に向かっていて
満月の夜に
雪におおわれたみずならの森で
砂糖菓子のかけらを
口にふくむ
追憶と追憶の間に老いがしのびこみ
淋しく鹿が
ビューイ と鳴いた
ちいさな砂糖菓子が食べたくて
酒が弱くなった男
口の中には後悔の味がして
冷たいものを飲むと
たまにむせたりする
体中の細胞が
いつか来る死に向かっていて
満月の夜に
雪におおわれたみずならの森で
砂糖菓子のかけらを
口にふくむ
追憶と追憶の間に老いがしのびこみ
淋しく鹿が
ビューイ と鳴いた