Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

マイナンバーカードを受けとる

一月ほど前に申請していたマイナンバーカードができたと連絡があったので、昨日2時半過ぎに最寄りの区役所に出向き、交付を受けた。

免許証を持っていないせいで、自分を証明する必要があるときになにかと不便だったので、しょうがない選択だった。今まではパスポートを使っていたが、これですこしは楽になるはずだ。本当はあまり国家とひもづきたくないんだけどね。

区役所は時節柄、ひどく混んでいて、明らかに三密状態。普段はほとんど人と接する機会がないので、この感覚がなんとなくなつかしい。自分が社会から切り離された生活をしていることを、あらためて納得。この状態は、あまりいいことではないなあ、などとぼんやりと考える。

と、どこかから「黙とう」の声が聞こえてきた。そういえば、今日は10年前、東日本大震災が起こった日だった。私は仕事でちょうど苫小牧にいて、JRが止まったらどうやって帰ろうか、とか考えていたのを思い出した。あれから、もう10年たったのか。私も歳をとるはずだ。

1時間ほど待って、ようやくマイナンバーカードを受けとり、帰路についた。待っている人の中には、なんの証明をもらいにきたのかは不明だが、老人がたくさんいて、私もその中の一人で、生産的なことをなにもしていない存在なのかと思うと、ちょっと悲しい気持になってしまった。まだ私は、自分の存在を老人とは認められないらしいのだ。やれやれ。