Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

円山応挙から、紅葉の京都を巡る旅① 京都国立近代美術館など

11月24日(日)

 

大乗寺(いわゆる応挙寺)の襖絵が見られるということで、24日(前期最終日)から26日(後期初日)の日程で京都を訪れることにした。

飛行機が7時35分発のJAL便のため、始発のJRに乗り、千歳空港へ向かう。朝4時半起きで眠い。ただ、11月末なのに、気温が10度以上でマフラーなどは必要なく、気持ちがすこし楽になる。

9時半過ぎに伊丹空港着。リムジンバスに乗り、11時前に京都駅着。気温が高く、汗ばむほど。スーツケースをがらがらと10分ちかく押して、今回泊まるサクラテラスにチェックイン。荷物を預けて、地下鉄で京都国立近代美術館をめざす。

12時すぎに到着。食事がまだだったので、美術館の喫茶店で飲み物だけを頼み、空港で昼食用に買ったカツサンド(妻はおにぎり)を食べて腹ごしらえ。人心地がついたところで、「円山応挙から近代京都画壇へ」の展示場へ。

大乗寺の襖絵は、現地と同じ組み方をしていて興味深かったが、掲示されている大乗寺の写真をながめると、実際に現地で座って見ないと、この襖絵のすばらしさは実感できないと改めて思われた。

展示は応挙をはじめ、弟子筋の呉春、芦雪、また私の好きな木島櫻谷まであり、けっこう充実していた。例によって、かわいい動物たちがたくさん描かれているので、幸せな気持ちになる。後期も楽しみだ。

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2時すぎに美術館を出て、今度はバスで「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見るために京都国立博物館へ向かう。今日は展覧会巡りである。

バスで20分くらいで博物館着。

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私は歌仙絵にはあまり興味がなかったが、表具などに興味がある人にはたまらない展示らしい。私にはそれよりも、佐竹本が37に分断されたいきさつのほうが、おもしろかった。日本のお金持ちの栄枯盛衰によって、一巻の絵巻が切断され、その切断された絵も次々と所有者が変わってゆくというのは、資本主義そのものだ。確かに、ここ数十年でも、羽振りの良かった人が、何人か表舞台から消えたはずだ。

最後に博物館のコレクションの仏像(なんとこの中に、明日行くことになる安祥寺の五智如来座像があってびっくり)を見て、今日の予定は終了、のはずだったが、すこし時間があったので、近くの三十三間堂に行くことに。なかなかハードなのだ。

閉館ぎりぎりで、お堂に入り、1001体の千手観音像を何十年ぶりに詣でた。やはり、迫力が半端ではない。閉館ぎりぎりで今日の観光は終了。疲れた。

夕食は駅裏のアバンティの「麦福」で、刺身と唐揚げなどとお酒をいただき、満足してホテルへ。

大浴場でのんびりすごし、爆睡。