Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

縄文を見に東京へ。そのあと練馬区で、芳年に出会う ② 最期に岡本太郎記念館へ 

8月29日(水)

朝起きて、妻は大浴場へ。私は面倒くさいので、部屋でシャワー。

すっきりして、8時に朝食へ。

レストランはほぼ外国人だけ。前回泊まった時も思ったけれど、ここのビュッフェバイキングは、どの料理もおいしい。私は昨日の夕食のせいでおなかが重かったので、パンを2個にセーブしました。

9時過ぎにホテルをチェックアウト。気温は27度くらいで、昨日より涼しい。駅前のコインロッカーに荷物を預け、練馬区美術館へ向かう。

山手線に乗ると、工事の不手際で徐行運転中。ついてない。一度、京浜東北線に乗り換えて、田端まで行き、そこから再度、山手線で池袋へ。その後、西武池袋線で中村橋へ。予定より30分くらい遅れて、11時に美術館に到着。今回の2番目の目的である「月岡芳年」展をみる。

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芳年は「無惨絵」の描き手として有名で、確かに残虐な表現もすごいが、今回見た西井正氣氏の個人コレクション263点を見た感想は、浮世絵の歴史を踏まえて、その完成型を描いた作家なのだというものだった。ただ、実際に目にした戊申戦争などの悲惨な現実が、絵のリアルさを保証していたことも間違いないだろう。江戸末期から明治初期にかけての激動の時代を生きて描くとは、こういうことだったのだろう。

個人的には、晩年に遊女等の風俗を描いたシリーズ(風俗三十二相、うるささう、めがさめさう等)がなんとなくほっこりするものがあって、うれしかった。

しかし、区立の美術館で、これだけのボリュームの展示会ができるというのがちょっとした驚きだった。東京にはまだ底力があるということだ。

結局、二時間半ほど滞在し、記念に芳年孫悟空のTシャツを買って美術館を退出。

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美術館の外の動物のオブジェたち。

昼食は中村橋駅前の「天たけ」へ。お年寄りの夫婦がやっている店。ランチの天丼を食べる。サクッとあがっていて、おいしい。夜はお酒も出しているらしく、夜メニューもよさそうだ。来ることはないだろうけど。しかし、昨日から食事ははずれがない。

1時半過ぎに練馬駅で妻と別れ、私は表参道の岡本太郎記念館へ向かう。縄文つながりである。

何十年かぶりに表参道を歩いていると、私は全く浮いた存在だった。近頃、ファッションにはほとんど縁がないもんなあ。

閉館中の根津美術館のあたりで、すこし道に迷い、汗をかいて、ようやく岡本太郎記念館に到着。

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ここは岡本太郎の住居を記念館にしたところ。中のアトリエ等に見慣れた作品が置かれている。一階、2階と見て、ひどくのどが渇いていたので、隣接しているカフェへ。

アイスティーを頼む。飲み物が出てくるまで庭を散策。

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ベランダからのぞく太陽の塔状のもの。

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昨日、縄文展を見ているので、岡本太郎の作品が、土偶などの模倣に見えてしょうがなかった。

一休みして、表参道駅から新橋に戻り、妻と合流。羽田へ。

軽い食事をとり、19時のANA便で千歳へ。22時過ぎに帰宅。

なかなか充実した旅でした。