11月17日(水)
旅の最終日。
6時すぎに起きて、妻は例によって大浴場へ。私は部屋のシャワーですます。
今日は、プランニング担当の妻にしては、めずらしく余裕のある日程にしてくれたので、すこしのんびりして7時半ころ朝食をとる。
8時半ころ、チェックアウトし、ホテルに荷物を預け、出発。
地下鉄を乗り継ぎ、最初の目的地である第18番札所六角堂に向かう。
9時すぎに六角堂に到着。
御本尊の如意輪観音は秘仏で拝めず。小さな鳩の置物がたくさんあって、かわいい。
ビルに囲まれて建っている小さなお寺。住職は池坊の家元がつとめる。隣のビルは池坊会館だ。
今回の西国三十三所巡りはここでおしまい。妻の満願達成はまだまだ先が見えない。
次に地下鉄、嵐電を乗り継ぎ、嵐山へ。
嵐山は観光客でごったがえしており、外国人が見えないだけで、数年前に戻ったみたいだ。
私たちは観光スポットではなく、大好きな木島櫻谷を見に、福田美術館へ。
相変わらず、動物たちがいとおしい。また、今回初めて見た「群芳図屏風」の明るい色合いが気に入った。
福田美術館を出て、第2会場の嵯峨嵐山文華館へ。
この会場は本来百人一首などのかるたの殿堂らしい。
靴をぬいで、かるたの会場らしい和室で、展示を見る。
たとえば、このぽつねんとたたずむ老いた狸は、まるで将来の私のようだ。やれやれ。
ちょぅど昼食時になったので、すいている館内のカフェで食事することにした。
ハムとサラダのトーストセットを注文。けっこうボリューミーだったが、おいしく完食しました。
外に出て、混雑の中、鼓月でおみやげの栗羊羹を購入。
まだ、時間に余裕があるため、嵐電で広隆寺に向かう。
霊宝殿で多数の仏像と対面する。国宝が何点もあり、圧倒される。ただ、暗くて細部がよく見えないのが難点。私は不空羂索観音菩薩立像が気に入りました。
境内で時間をつぶし、2時半ころ、嵐電、地下鉄を乗り継ぎ、ホテルへ戻り、荷物を受けとって、リムジンバスへ。
4時半ころ伊丹空港着。
宝来で早い夕食。私はあんかけ焼きそば、妻はあんかけご飯。チープだけどおいしい。
待合所でだらだら過ごし、18時40分の便で新千歳へ。
平日なのに、ほぼ満席だった。コロナは大丈夫なのか。しかし、60過ぎのおばちゃんたちのエネルギーはすごいね。かなわないわ。
着陸すると、やはり北海道は寒い。
JR、タクシーと乗り継いで、自宅に帰る。
また明日から日常が始まる。いやになるね。