Sweet Rain

日々のあれこれ、たまに詩

静かなクリスマス

今年もいつものように静かなクリスマスイブがやってきた。

いつものように、妻が用意してくれたスパークリングワインと鶏をいただく。ついでにお寿司も。

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若いころはいつも飲みに出て、その頃は12時を過ぎるとタクシーもつかまらなかったので、最後はなじみのバーでだらだらと過ごしていたっけ。

今は自宅で、スパークルワインを飲み、テレビでクリスマス特番を見ながら、最後は赤ワインでしめている。時は流れるということか。

そういえば、昨日、ボケ防止のために英文で「人魚姫」を読んでいて、最後に人魚姫が空気の泡になる結末がちょっと感動的だったのだが、しかし、昔、絵本とかで読んでいるはずなんだけれども、この結末にまったく覚えがないのはどういうことなんだろうか。思い込みだけで過ごしてきた青年期にちょっと問題があったのか・・。

いずれにしても、現在の静かなクリスマスも悪くはない。あとは明後日の有馬記念をとって、よい年末をむかえたいものだ。奇跡がおこりますように。

 

ようやく冬がきた

今年はあたたかくて、雪のないクリスマスになるんじゃない、なんて先週、床屋さんと話していたら、昨日の夕方から雪が降り続け、積雪量がなんと50cmを超えた。

何のことはない。降るものは降るのだ。

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こちらが庭の雪景色。どうやら11月にやった冬囲いは機能しているようだ。
昨日の夜に2回。そして、今日早朝に1回除雪。

久しぶりに使っていなかった筋肉を動かす。まずい。せっかく治りかけていた腰が重苦しい。気をつけなければ。

根雪になるのが平年よりかなり遅いらしいが、雪の量はどうなのだろうか。できたら少なくしてほしいものだが。

まあ、健康のためにがんばるしかないね。雪国に住んでいるのだから。

それに、雪かきのあとのビールはおいしいしね。

 

 

竹倉史人「土偶を読む」の感想をすこし

久しぶりに知的なわくわく感を覚える本に出会えた。

土偶といえば、子供の時に学校で教わった「女性=産む性」の象徴的な像で、祭祀に使われたというイメージが、固定観念のように私の中に作られていた。3年前に東京で「縄文展」を見た時も、土偶をほぼ妊娠した女性をかたどった祭祀用の像として、見ていたように思う。

しかし、この本で、この見方の通俗性が見事に否定されて、新鮮な知的興奮を感じた。たしかに、現代的な宗教的パースペクティブ=思い込みで、古代のものを見てはいけない。竹内史人はそう教えてくれる。

丹念に縄文人の生活を想定し、その主食がなにかを考えてゆくと、その当時の土偶の役割がみえてくる。詳しくは本書を読んでもらうとして、彼のアナロジーの力は半端ではない。

そして、9種類の土偶の原型が、それぞれ植物の実や、稲やヒエ、貝などに特定される。この思考の過程が、とてもスリリングで楽しい。人間にとって、なにも考えずに持っていた規範をくつがえされることは、とても気持ちの良いものだ。土偶は当時の大切な食べ物の精霊として祀られていたものなのだ。

ところで、ちょっと心配なのは今の硬直した日本のアカデミズムのなかで、この画期的な発想が受け入れられるかどうかである。できれば、無視とかではなく、学会サイドの人物から、ちゃんとした批評があればいいのだが。(もう、出ているかもしれないが、この分野の素人なので、状況が不明だ。すいません。)

どちらにしても、知的好奇心を満たしてくれる一冊である。もう一度、土偶をじっくりと見たくなった。

 

 

 

2年ぶりに競馬場へ

新型コロナの感染者数がどんどん減少し、先週あたりから、ウィンズが通常通り営業しているとのことで、今日、久しぶりに馬券を買いに札幌競馬場(パークウィンズ営業中)へ出向くことにした。新型コロナが流行りだしてから、馬券はネットでしか買えなくなったので、ほぼ2年ぶりである。

昼から、JRに乗って、いざ競馬場へ。

1時半ころ、競馬場着。なにかうきうきするね。

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場内は思ったほど混んではいないが、久しぶりに他人がいる中で馬券を買うという行為がなつかしい。自宅でギャンブルは成立しないよね。オンラインゲームじゃないんだから。

今日はダートG1チャンピオンカップの日。私の好きなソダシも出走する。

結局、ソダシは、なんで私が気持ちの悪い変なおやじたちと、こんな砂のコースを走らなきゃいけないのよ、みたいな感じで着外。いやあ、気持ちはわかるよ。女王様だものね。

とかなんとか、最終レースを終えて、ちょいプラスで終了。やはり、競馬は自宅でやってはいけない、ということだ。

先月はしばらくぶりに旅行に行き、今回は競馬場で馬券。だんだん、昔の自分を思い出してきた。

これからは失っていた日常をどんどん取り戻していきたい。もちろん、コロナの対応も重要だけど、自分の生き生きした生活のほうがよっぽど大切なのだ。

だって、このまま死んだような生活をして、あの世にいっても、後悔しか残らないと思わないかい。

 

腰痛に耐えて、BABYMETAL「LEGEND-S」を見る

先週の水曜日、朝起きて、ベッドから床に足をつけようとすると、腰に違和感を感じて、それから身体障がい者の生活が始まった。かがむと激痛が走るので、変な話、パンツをはくのも一苦労だ。

毎年、1~2回やっているので気をつけているのだが、どうやら今回は3日連続で作業した冬囲いが原因のようだ。しかし、作業を終えて4日後にくるとは。年は取りたくないものだ。

あまり、動くこともできないので、先日買っておいたBABYMETAL「LEGEND-S」を見ることにした。YUIが体調不良で不参加だったライブなので、ちょっと怖くて見られなかったものだ。ただ、いろいろな人の情報で、必見のライブだったらしいので、これは見るしかない。いまさらだけど。

実際に見ると、これはよく作りこまれたステージで、感動ものだった。YUIの不在が影響して、ライブのエネルギーをさらに高めているようにも感じられた。SU-やMOAは大変だったのではないだろうか。広島の原爆をイメージしたと思われる前振りからはじまる「NO RAIN,NO RAINBOW」を歌うSU-METALは、神がかっていて、涙なしでは見られない。

しかし、コロナ禍の2021年にこの映像を見ると、2017年の段階で、まるで現在の状況を予言しているようにみえる。ディストピアから脱出するために、私たちはたたかっていくんだ、というのは彼女たちの永遠のテーマだと思うけれど、これは今も変わっていないだろう。たとえ、友を失ったとしても。

最後の「THE ONE」でMOAと一緒にYUIが歩いていたら、どんなによかったことか。

ないものねだりをしてもしょうがない。

もうすこししたら、彼女たちはまた、たたかい始めるはずだ。

 

冬囲い完了。体はくたくた。

旅行から帰って、札幌の天気をチェックすると、なんと次週は雪マークがずらり。

これは明日からやるしかないなあ、ということで18日(木)から冬囲いをすることにした。

寒い中、一日3~4時間作業して、どうやら3日間で終えた。旅行からの連闘だったので、筋肉のない私の体は悲鳴をあげる寸前だった。

終わった後の風景がこちら。

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まあ、そこそこの出来栄え。盤石とは思えないので、雪が少ないことを祈る。

庭を見ると、最後のバラが一輪、がんばって咲いていた。けなげだね。

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土曜日に作業を終えると、妻からごくろうさんと、先日解禁されたボージョレ・ヌーヴォーのプレゼント。買いに出ようと思っていたので、ありがたい。

夜は妻が外出していたので、一人で夕食。セーブが効かず、ちょっと飲みすぎ。

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3/4ほど飲んでしまった。今年のボージョレは、あっさりしていて飲みやすく、おいしくいただきました。

 

西国三十三所の一部とその周辺を巡る旅 ④ 六角堂、木島櫻谷、広隆寺など

11月17日(水)

 

旅の最終日。

6時すぎに起きて、妻は例によって大浴場へ。私は部屋のシャワーですます。

今日は、プランニング担当の妻にしては、めずらしく余裕のある日程にしてくれたので、すこしのんびりして7時半ころ朝食をとる。

8時半ころ、チェックアウトし、ホテルに荷物を預け、出発。

地下鉄を乗り継ぎ、最初の目的地である第18番札所六角堂に向かう。

9時すぎに六角堂に到着。

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御本尊の如意輪観音秘仏で拝めず。小さな鳩の置物がたくさんあって、かわいい。

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ビルに囲まれて建っている小さなお寺。住職は池坊の家元がつとめる。隣のビルは池坊会館だ。

今回の西国三十三所巡りはここでおしまい。妻の満願達成はまだまだ先が見えない。

次に地下鉄、嵐電を乗り継ぎ、嵐山へ。

嵐山は観光客でごったがえしており、外国人が見えないだけで、数年前に戻ったみたいだ。

私たちは観光スポットではなく、大好きな木島櫻谷を見に、福田美術館へ。

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相変わらず、動物たちがいとおしい。また、今回初めて見た「群芳図屏風」の明るい色合いが気に入った。

福田美術館を出て、第2会場の嵯峨嵐山文華館へ。

この会場は本来百人一首などのかるたの殿堂らしい。

靴をぬいで、かるたの会場らしい和室で、展示を見る。

たとえば、このぽつねんとたたずむ老いた狸は、まるで将来の私のようだ。やれやれ。

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ちょぅど昼食時になったので、すいている館内のカフェで食事することにした。

ハムとサラダのトーストセットを注文。けっこうボリューミーだったが、おいしく完食しました。

外に出て、混雑の中、鼓月でおみやげの栗羊羹を購入。

まだ、時間に余裕があるため、嵐電広隆寺に向かう。

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霊宝殿で多数の仏像と対面する。国宝が何点もあり、圧倒される。ただ、暗くて細部がよく見えないのが難点。私は不空羂索観音菩薩立像が気に入りました。

境内で時間をつぶし、2時半ころ、嵐電、地下鉄を乗り継ぎ、ホテルへ戻り、荷物を受けとって、リムジンバスへ。

4時半ころ伊丹空港着。

宝来で早い夕食。私はあんかけ焼きそば、妻はあんかけご飯。チープだけどおいしい。

待合所でだらだら過ごし、18時40分の便で新千歳へ。

平日なのに、ほぼ満席だった。コロナは大丈夫なのか。しかし、60過ぎのおばちゃんたちのエネルギーはすごいね。かなわないわ。

着陸すると、やはり北海道は寒い。

JR、タクシーと乗り継いで、自宅に帰る。

また明日から日常が始まる。いやになるね。